9月18日、Air, Space and Cyber Associationの会議で、アメリカ空軍は第6世代のステルス爆撃機B-21レイダーの新しい映像を公開しました。この爆撃機はB-1ランサーなどの航空機に代わるもので、米国の核抑止トライアドの中核を担う存在です。
パネルディスカッションでは、ノースロップ・グラマン社の航空システム部門の社長であるトーマス・ジョーンズ氏が、B-21開発プログラムの進展について強調しました。「私たちは本当にペースを上げており、週に2回のテスト飛行を行っています」とジョーンズ氏は述べ、同社が毎日飛行可能な爆撃機を確実にする計画を立てたことを説明しました。「今年は驚異的な進展があり、来年もさらなる進歩を期待しています」と彼は付け加えました。
B-21レイダーは、機体構造の完全性を評価するために必要な一連の静的試験を通過しており、デジタルモデルを効果的に使用したことが強調されました。また、爆撃機の耐久性と堅牢性を保証するために、疲労試験も進行中です。
米空軍のグローバルストライクコマンド司令官であるトーマス・ブシエール将軍は、B-21の技術的進歩を称賛しました。「今、私たちがやっていることを地球上で誰もできません。B-21のような高度で技術的に進んだプラットフォームを作ることができるのは私たちだけです。率直に言って、私たちが選んだ時間と場所でリスクを取る能力を持っているのも私たちだけです」とブシエール将軍は述べました。
B-21レイダーは高い機密性の下で開発され、2022年12月に初めて公式に公開されました。初飛行は2023年11月に行われる予定です。アメリカ空軍は、約100機のB-21爆撃機を装備する計画を立てています。
B-21レイダーの最初の運用基地はエルズワース基地となり、その後ホワイトマン空軍基地およびダイス空軍基地にも配備される予定です。この爆撃機は、米国の戦略的防衛の近代化において重要な役割を果たし、核抑止における技術的進歩を統合した存在となることが期待されています。
出典と画像:X @usairforce