ウクライナのNGO「Come Back Alive」が最近公開した動画には、ドイツ製の対空防衛システム「ゲパルト」によって、シャヘド自爆ドローンが撃墜される瞬間が捉えられています。
ゲパルトは自走式対空砲であり、ロシアのドローンやミサイルの脅威に対するウクライナの空域保護において、重要な役割を果たしています。
35mm自動砲2門を装備したゲパルトは、紛争中にこのドローンを撃墜するために使用され、2022年2月に始まったロシアの大規模侵攻以降、ウクライナの対空防衛における重要な存在であることを再確認しました。
動画の投稿には、ウクライナの組織からの声明も添えられており、「私たちの支援で1,000万UAH以上を受け取った防空部隊の1つが今朝、敵のドローンを見事に無力化しました」と「Come Back Alive」は強調し、民間の支援と軍事装備の協力の重要性を指摘しました。
ウクライナの主要な同盟国であるドイツは、ここ数カ月で52基のゲパルトシステムを提供しており、都市部や前線地域における自爆ドローンの防衛で特に効果を発揮しています。さらに、ウクライナの防空力は、2024年初頭にアメリカがヨルダンから購入した、ゲパルトのオランダ改良型「チーターPRTL」60基の到着によって強化されました。
ゲパルトはその迅速な発射能力と精度で、特にドローンの群れに対して非常に効果的であることが証明されています。オデッサ付近に配備されたゲパルト部隊は、連続して10機のイラン製ドローンを撃墜し、複数の目標に迅速に対応できるシステムの能力を示しました。
しかし、戦場での成功にもかかわらず、ウクライナはゲパルトシステムの運用に必要な35mm弾薬の供給を維持するための物流面での課題に直面しています。弾薬不足は深刻な問題であり、ウクライナ軍はロシアからの絶え間ない空中の脅威に対抗し続けるため、防空システムの運用能力を維持することに全力を注いでいます。
写真と動画：X @BackAndAlive
