高速道路であおられた後、進路をふさがれた車。前の車から男が迫ってくる一部始終が助手席から撮影されていた。事故につながりかねない危険なあおり運転が後を絶たない。遭遇したらどうすればいいのか。
◇
■高速道路上で停止させ威嚇…男を撮影
今月4日午後8時ごろ、静岡県から愛知県に向かう新東名高速で撮影された映像には、高速道路上を、蛇行を繰り返しながら走る車が映っている。ハザードランプを点滅させ、減速しているように見える。助手席でこの動画を撮影した人は…。
動画を撮影した人「こちらはあおられて、抜いてもらおうと思ったんですけど、そしたら急に減速されて、こちらも逃げるに逃げられない状態になって」
撮影者によると、追い越し車線を走行していたとき、車線が詰まっているところに1台の車が強引に割り込んできた。そこで走行車線に逃げたところ、後ろからあおられ、今度は追い越し車線に逃げると、前に出た車が急に減速し、蛇行するなどして道をふさがれ、逃げるに逃げられない状態になってしまったという。
10分近く、あおり運転を続けたという車は、高速道路の路上に停止。運転手の男が車を降り、向かってくる。ドアを開けようとし、罵声を浴びせる男。カメラを向けられていることに気づくと、たばこを投げつけ車に戻っていった。
■同じ男?1時間後に愛知県でも…
今月4日午後9時ごろには、愛知県の高速道路で別の車から撮影された映像にも、蛇行を繰り返し前方で突然止まった1台の車が映っていた。その後、車を降りて近づいてくる男。同じ男だろうか。新東名高速であおり運転をし、罵声を浴びせた男と服装や車がよく似ている。降りてきた男は運転手に向かって、「尾行しているのか」という言葉を何度も言っていたという。
■対策は「挑発に乗らない」「ドアをロックし通報」
あおり運転に遭遇した場合、どうしたらいいのだろうか。交通安全に詳しい専門家に聞いた。
交通安全に詳しいジャフメイト元編集長・鳥塚俊洋さん「まず落ち着いて、あおりに乗っていかないで、一番左の車線まで車線変更して、そのときの交通状況に合わせて、落ち着いた速度でゆっくり走る」
あおり事故を防ぐには、絶対に挑発に乗らず、止まらざるを得ない場合は、ドアをロックして110番通報することが大切だという。
2018/08/17 19:01