起業のヒント集~クオンタムリープ株式会社・出井伸之氏のインタビューより
※起業のヒント集は、KENJA-GLOBAL(賢者tv)など有力メディアの経営者インタビューから、起業成功の秘訣を読み取り、動画としてシェアする試みです。姉妹サイト(kenja.tamaliver.jp)と共に不定期に発信しています。
今回取り上げるのは、クオンタムリープ株式会社という会社です。創業者でCEOの出井伸之氏が、KENJA-GLOBALで紹介されています。
クオンタムリープは、2006年の設立。ソニーの社長兼CEOだった出井氏が退任後、自信の経験を生かし日本のベンチャー企業を支援・育成する会社として設立しました。
ソニー時代、出井氏はアメリカ流のコーポレート・ガバナンスをいち早く取り入れ、他の多くの日本企業のモデルとなるなど、何かと話題をふりまいた経営者でした。
それまでのソニーは、盛田昭夫、井深大、大賀典雄ら創業者世代のカリスマ経営者がリードしてきましたが、出井氏は純粋なサラリーマンとして入社し、トップに上りつめました。
このため、「カリスマに頼らない組織づくり」を目指して、近代的な統治機構の構築を進めました。
父親が経済学者だったという影響もあってか、経営手法は常に「論理重視」。
その功績については今も評価が大きく分かれているようですが、日本の企業マネジメントの歴史に一定の影響を与えたことは間違いないでしょう。
そんな出井さんが、ソニーではやりきれなかったことを体現化したのが、クオンタムリープ。ベンチャー育成を主とする会社です。
日本の戦後の急成長を支えたのがソニーのような新興企業だったように、低迷を続ける今の日本経済を救うのもベンチャー企業以外にない、という思いがあるのでしょう。
ちなみに社名である「クオンタムリープ」は「非連続の跳躍」という意味だそうです。
「会社は全てイノベーションにぶつかる。会社が成長していくとみんながイノベーションするけどそれが面白い」と出井氏は語ります。
賢者が見据える日本の未来は明るいですね。