福島県から、フラガールがやってきた。宇土市の宇土中高を20日、福島県いわき市のレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」のフラガール2人が訪れ、集まった生徒たち約500人に優雅な舞を披露した。同校の生徒10人が昨年3月と8月、被災地研修で福島を訪れたことがきっかけだ。
訪れたのは、福島県田村市出身で双子の渡辺愛さんと舞さん(ともに24)。2人は約1時間、フラダンスを踊ったり、生徒たちに振り付けを教えたりしていた。最初に披露した「アイナふくしま」はオリジナル曲。震災後にフラガールたちが集まって歌詞を考え、「福島への思い」を込めたもの。「アイナ」にはハワイ語でふるさとの意味があるという。
ダンスの後、2人は自身の震災体験を語りながら、「周りの人たちを大切にしてください」「3年経っても、被災地のことを忘れないで下さい」などと、それぞれ語りかけていた。