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今月8日、神奈川県横須賀市にある核燃料加工会社の工場で事故が起きた際、放射性物質が外部に漏れるのを防ぐ設備の一部が、およそ7時間にわたって停止していたことがわかりました。
放射性物質が外部に漏れることはありませんでしたが、会社は、大雪による停電で電気系統に不具合が生じたとみて原因を調べています。
横須賀市にある核燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」によりますと、今月8日午後4時20分ごろ、粉末ウランを固めて核燃料に加工する工場の設備の一部が停止したということです。
この設備は、事故が起きた際、ウランが外部に飛散しないよう、工場内の気圧を外部より低くしておくためのもので、およそ7時間後の午後11時半ごろ復旧したということです。
会社によりますと、当時、工場では核燃料の加工は行われておらず、ウランの外部への飛散や作業員の被ばくなどはなかったということです。
会社によりますと、当時、横須賀市内では大雪による停電が発生していて、工場には非常用の電源がありますが、停止したのが設備の一部だけだったため作動しなかったとみて原因を調べています。
会社によりますとこうしたトラブルは原子力規制庁に報告する対象にはなっていないということですが、その日のうちに報告したあと、2日後にホームページで公表したということです。
会社の広報部は「今回の事象は周辺に影響を及ぼすものではないが、地域住民の安心につながるよう今後も設備の安定した運転や安全確保に努めていきたい」と話しています。