20140131もんじゅ断層で追加報告 福井

2014-02-01 26

国からの指示で高速増殖炉「もんじゅ」の敷地内の断層を調査していた事業者の日本原子力研究開発機構は、12月末で調査を終えたとして、分析の途中経過をまとめた報告書を、1月31日、国の原子力規制委員会に提出しました。「もんじゅ」の敷地内には、原子炉の真下などを走る断層が8本あり、敷地の西、約500メートルにある活断層「白木ー丹生断層」が動いた場合、引きずられて動く可能性が指摘されているほか、原子炉から、南に約1キロ離れた場所にある「L2リニアメント」と呼ばれる、長さ約4キロの地表の割れ目について、活断層の可能性が指摘されています。
日本原子力研究開発機構は、国の指示を受けて、原子炉周辺の地質の年代特定や沿岸の海底地形について、音波探査を行うなどして、12月末まで調査を行い、分析の途中経過をまとめたとして、1月31日、原子力規制委員会に提出しました。
それによると「L2リニアメント」を延長した方向の海底の音波探査で「白木ー丹生断層」と交差するように伸びる谷のような地形が新たに確認されといういことです。原子力機構は「この地形がL2リニアメントとつながっていることや地形自体の活動性を示すデータは見つかっていない」と説明していますが、今後の規制委員会の判断が注目されます。
原子力機構は、3月中旬をめどにすべての分析結果をとりまとめる方針だということです。