太平洋の海底に眠るコバルトなどのレアメタルを独占的に探査する権利を、日本が世界で初めて獲得しました。
政府の委託を受けた独立法人「JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)」は、国際海底機構との間で日本の排他的経済水域の外にある公の海で15年間、レアメタルを独占的に探査する契約を結びました。
対象は南鳥島から南東におよそ600キロほど離れた海域で、小型の電池に使われるコバルトや白金などのレアメタルを多く含む「コバルトリッチクラスト」の存在が確認されています。
日本はレアメタルを輸入に頼っていますが、資源の分布を詳細に把握し、採掘する技術を確立できれば、自前での確保につながる可能性があり、来年度早々に専用の船が探査を始める予定です。(27日13:05)