放射性物質監視 調査艇を配備
アメリカ海軍の原子力艦船からの放射性物質の影響を監視する海上保安庁の新型の調査艇が、神奈川県横須賀市の海上保安部に配備されました。
海上保安庁は、アメリカ海軍の原子力艦船が寄港する横須賀港で、大気や海水に含まれる放射性物質の量を調べるため、昭和39年から横須賀海上保安部に調査艇を配備しています。
新型の調査艇「きぬがさ」は、これまでの調査艇の老朽化に伴い配備されたもので、最高速度はおよそ25ノットと、これまでより60%ほど速く航行できます。
また、船底には海水に含まれる放射性物質の量を自動的に測定する装置が新たに取り付けられ、これまで手動だった作業が効率化されました。
「きぬがさ」は、アメリカ海軍の原子力艦船が横須賀に寄港しているときは、毎日、原子力規制庁の職員も乗り組んで測定作業に当たります。
横須賀海上保安部の井上雅英部長は、「きぬがさの新しい設備やすぐれた機能を活用して、住民の安全・安心に貢献していきたい」と話していました。