原子力機構の理事長が知事訪問
重要な機器を含む大量の点検漏れなどが発覚し、国の原子力規制委員会から試験運転の再開を行わないよう命令を受けている高速増殖炉「もんじゅ」について管理する日本原子力研究開発機構の松浦祥次郎理事長が、8日、西川知事と面談し、現在取り組んでいる「もんじゅ」の保守管理に関する体制の見直しを中心とした、組織改革に理解を求めました。高速増殖炉「もんじゅ」は、重要な機器を含む大量の点検漏れなどが発覚し、国の原子力規制委員会から試験運転の再開を行わないよう命令を受けています。こうした中、「もんじゅ」を管理する日本原子力研究開発機構の松浦祥次郎理事長が、8日、新年の挨拶のため、県庁を訪れ、西川知事と面談しました。この中で、松浦理事長は、現在進めている組織改革について「もんじゅは理事長直轄にして、わたしがみずから指揮をとる。まずは、職員と対話を重ねて意識を変えていきたい」と述べ、改革に理解を求めました。また、松浦理事長は、6日、「もんじゅ」の中央制御室にあるパソコンがコンピューターウイルスに感染し、メールの情報などが盗まれたとみられることにも触れ「県民のみなさまにご心配をおかけし、大変、遺憾に思う」と陳謝しました。
これに対し、西川知事は「規制委員会から出された指示に的確に対応しながら、県も含め、地元や国とも連携を深め、改革を進めてほしい」と要請しました。
01月08日 12時21分