もんじゅパソコン不正アクセス
福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」の中央制御室にあるパソコンが韓国のサイトから不正なアクセスを受けメールの情報などが盗まれた可能性があることがわかりました。
日本原子力研究開発機構は安全上重要な情報は外部に流出していないとみられると話しています。
日本原子力研究開発機構の会見によりますと、1月2日の午後3時すぎからおよそ1時間半の間に、もんじゅの中央制御室にある8台の業務用パソコンのうち1 台に韓国のサイトから30回あまりの不正なアクセスがあったということです。このパソコンは運転に関わる機器とは接続されていませんが、もんじゅの当直長 が業務連絡に使っていたおよそ4万2000通のメールや職員の訓練報告書などが保存され、こうした情報が盗まれた可能性があると言うことです。またこのパ ソコン以外には不正アクセスは確認されていないと言うことで、原子力機構は安全上、重要な情報が外部に流出していないとみられると話しています。
不正アクセスが始まる直前に職員がこのパソコンに入っている映像再生用のソフトの更新を行っていたということで、原子力機構はこの更新の際にコンピュータ ウイルスに感染したため、韓国のサイトから不正アクセスを受けたのではないかとみて専門の業者に委託してウイルスの特定などを進めています。この韓国のサ イトはすでに閉鎖され、内容はわからないということです。
もんじゅをめぐっては、テロ対策の不備があるとして去年11月、原子力規制委員会が「厳重注意」を行っています。
01月06日 19時02分