子宮頸がんワクチン、重い副作用538件
子宮頸がんの予防ワクチンの接種で副作用が相次いでいる問題で、ワクチン接種の扱いをめぐり、25日午後から厚生労働省の専門家会議が開かれています。
子宮頸がんワクチンについて、厚労省は女子中高生たちに接種を積極的に推奨し、今年4月には小学6年生から高校1年生を対象に無料の定期接種としました。女子中高生を中心に261万人が接種を受けていますが、重い副作用の報告が相次いだために、厚労省は今年6月に方針を変え、積極的な推奨を一時中止していました。
現在行われている専門家会議では、最新の調査結果が発表され、ワクチン接種後に失神など意識レベルの低下や全身に広がる痛みなど副作用を訴え出たケースが2320件あり、このうち、重症な症状は538件に上ることが報告されました。前回の調査から37件増えています。症状が回復するケースも多く見られますが、症状が回復せず、現在も感覚の麻痺や運動障害などの後遺症に苦しんでいる人もいるということです。
会議では最新の調査結果を踏まえ、ワクチンの接種の推奨を再開するかどうかの検討されていて、今晩中には結論が出る見通しです。(25日17:23)